多分警部補は食べなかった大豆ミートチリ
当ブログで他と比べて圧倒的にアクセスの多い記事が2つあります。
1つは痛風関連の記事。それだけ痛風に悩んでいる方が多いということでしょう。それはわかります。
そして、もう一つが何故か以下の記事。
理由はさっぱりわかりません。
チリコンカンが引き寄せるのか、はたまた警部補のおかげなのか。
だからというわけでもないのですが、今回このレシピをさらにアップデートしようと思います。
きっかけとなったのは以下の料理。
大豆で作った代替肉、大豆ミートのキーマカレー。
最近これを試してみたところ、想像以上に美味しかったのです。
また、このキーマカレーのセットに含まれる大豆ミートが単品で販売されてもいるので、ならば私の大好きなチリコンカンを大豆ミートで作って見ようと思ったのです。
チリコンカンのレシピ記事でも書きましたがそもそも「チリコンカン」はスペイン語の「チリ・コン・カルネ(肉)」。
肉を使った唐辛子料理という意味なので、厳密には肉を使わないこの料理はチリコンカンではありません。
大豆ミートですからまさに「チリビーンズ」
というか大豆ミート以外に、本来の使い方での大豆も使用しますので「チリビーンズビーンズ」です。
語呂が悪いので思い切って「チリビンビン」と名付けましょう。
それではチリコンカン改めチリビンビンを作ります
なにはともあれ大豆ミートを用意しましょう。
前回のキーマカレーのときと同じですが、今回は単品販売のものです。このパッケージで販売されています。
うちの近所の中堅スーパーでも売っていましたので、割と普通に手に入るのではないでしょうか。
お値段は200円前後。これ1袋で100gです。
合い挽き肉~牛ひき肉と同じくらいのお値段でしょうか。
お味噌などの大豆製品でおなじみマルコメさんの商品です。
こんな感じの大豆ミートが入っています。
もう見た目は完全なる肉そぼろ。
大豆ミートは湯戻しなどの下ごしらえが必要なものも多いですが、この商品はその必要がありません。
すぐに調理を始められます。
今回一人分なので、フライパンではなくてコート加工の小鍋を使います。
まずは玉ねぎとマッシュルームを炒めます。
玉ねぎは必須ですが、その他の食材はお好みでご用意ください。きのこ類だとしめじやエリンギ、ひらたけなんかでも良いでしょう。私は嫌いだから使いませんが、しいたけがお好きな方はどうぞお使いください。
あと、茄子とか合うような気がします。
ちなみに、せっかく大豆ミートを使用して低カロリーレシピを作ろうとしているので、今回は油を1滴も使用しません。
サラダ油などは大さじ一杯程度で軽く100kcalを超えてしまいます。使いたい方はご自分の好みで使ってください。
※油を使わない場合は焦げ付かない鍋を使ってください。
玉ねぎに火が通ってきたら大豆ミートを入れます。
大豆ミートはそんなに火を入れる必要もないので、他の食材がほぼ炒め終わる頃で構いません。
次に缶詰のカットトマトを準備します。
今回は一人分なので1缶の半分、200mlだけ使用します。
そして、この料理のもう一人の主役、お豆さんですが、今回は変化球を使います。
近所の薬局でこのような冷凍食品が売っていたので水煮大豆の代わりに使ってみようと思います。
なんと枝豆です。すでに剥いてあります。
これもまた袋半分の100g使います。
カットトマト、枝豆をお鍋に入れて煮込んでいきます。
枝豆もすでに茹でてあるものなので、そんなに煮込む必要はありません。
以前のチリコンカンの記事でも書いたようにこの料理には「トロミ」要素はありません。
片栗粉や小麦粉などは足しません。
ですので、この後の食べ方によって水分量を調節するために煮込み時間を変えてください。
パンに乗っけたりするような食べ方をする場合は、しっかりと水分を飛ばさないと食べづらいです。
一方で、普通におかずとしてスプーンで食べたりするような場合は多少スープ状になっていても問題ありません。
味をつけましょう。
私はバカの一つ覚えでこの2点。コンソメとシャンタン(中華スープの素)です。
別にこれでなくても構いません。好きな味付けをしてください。お気に入りの調味料がある方はそれで構いません。
ただ、味付けに自信のない人はこのあたりが無難だと思いますので、あまり冒険しないでこのへんで手を打ったほうが良いです。
味付けの際の注意
これもチリコンカンの回で触れています。
この後、チリ(唐辛子)を加えていきますが、ベースの味付けは唐辛子を入れる前に行ってください。
唐辛子を先に入れてしまうと辛さが勝ってしまって味がよくわからなくなります。
また、唐辛子を入れる前の段階である程度しっかりと、美味しく食べられる状態の味付けが出来ていないと、ただ辛いだけの料理になってしまいますので注意してください。
唐辛子を入れる前の時点で少し薄めかなと思うくらいが丁度よいですが、ここもお好みでというところです。濃い味が好きな方はそれなりにガッツリと味付けしてください。
ちなみに今回の1人分の調理の分量は、シャンタン、コンソメともに小さじ1杯ずつくらいです。実はこれは少し少なめ、薄めなのですが、その理由は次の工程に関係しています。
最後にスパイスを入れていきます。
今回はこの2種類。
まずは欠かせない「チリパウダー」
実は前回のチリコンカンのときはこの「チリパウダー」が手に入らなかったので「チリペッパー」を使用しました。
「チリパウダー」と「チリペッパー」の違いは、他の香辛料がブレンドされているかいないか。
この「チリパウダー」はクミン、ガーリック、オレガノやはたまた食塩までブレンドされていて、他のスパイスを自分で調合する必要がありません。
前回のチリペッパーは唐辛子のみです。
前の時点で多少薄めの味付けにしたのは、まさにこのチリパウダーが控えているからです。
唐辛子だけでなく、複数のスパイスがブレンドされている「チリパウダー」を使用するために、その前段階での味付けを多少抑えめにしました。
辛さについてはそれこそ個々の好みに合わせて調節してください。
一方のオールスパイスは、実はテレビ番組の「博士ちゃん」で紹介されていたのを見てから使うようになりました。
家でラーメンを食べたりするときを始め、いろいろな料理に使っています。
これ単体だとちょっと香りが強く癖がありますが、料理に使用するとなかなか深みが出て面白い味になりますので、興味がある人は試してみてください。これもそこらのスーパーで売っています。
さあ、お皿に盛って完成です。
枝豆を使ったおかげで色合いが綺麗になりました。
「刑務所の料理」とも揶揄されるチリビーンズですが、茶色要素が緩和されています。
今回は巻き巻きしますので水分飛ばしています。
トルティーヤで巻いて食べようと思います。
レタスも巻きます。
こんな感じで食べました。
オシャレ感はないですが、美味しそうには撮れているんじゃないでしょうか。
なにげに私のダイエット済み左手初公開です。
准肉体労働に従事していた割には手が綺麗だと昔から言われていたのですがどうでしょうか。
関係ないですか。すみません。
まとめ
今回1回分を作ったつもりだったのですが思っていたよりも量が多く、昼食で7割、残りの3割ほどは残して夕食に回しています。その7割分でトルティーヤ2巻分作れました。お腹も満足です。
残ったチリビンビンは夕食で再びトルティーヤで巻いて食べましたのでその合計の分量です。
材料 | 分量 | カロリー |
---|---|---|
大豆ミート | 100g | 104kcal |
玉ねぎ | 半分 | 24kcal |
マッシュルーム | 5個 | 5kcal |
カットトマト | 200ml | 42kcal |
むき枝豆 | 100g | 134kcal |
レタス | 3枚 | 12kcal |
トルティーヤ | 3枚 | 249kcal |
合計 | 570kcal |
トルティーヤ1巻分でわずか190kcalとなんと200kcal以下に抑えられました。
PFCもタンパク質41g、脂質15g、炭水化物74gでバランスよさそうです。
ただ、結局通常のチリコンカンと違う部分はひき肉を大豆ミートに変えただけですので、その分のカロリー、おそらくは脂肪分が低く抑えられただけです。
なのでこれを例えば鶏むね肉などに変えても同じことなのですが、これもキーマカレーの記事で書きましたがあとは好みの問題です。
これはあくまでも私の感想ですが、この大豆ミートはかなり豚ひき肉(合いびき肉)に味、食感が近く、鶏むね肉を使用するよりも美味しくいただけました。どうしてもムネ肉を使ったときに避けられないぼそぼそ感があまりないのです。
あとはもう、お値段その他で判断してください。
大豆ミートもう一つの利点としては賞味期限が長いことです。生肉とちがって常温保存が出来ますので、ストックしておいて気が向いたときに食べるのもありだと思います。
何れにせよ、とても美味しい食材ですのでぜひ一度お試しください。