コロンボといえばチリコンカン。チリコンカンといえばコロンボ。
刑事コロンボが大好きです。昔から大好きです。
DVDを全巻買い揃えたくらい大好きです。
あの、「一見みすぼらしいけれど実はとってもすごい人」というキャラクターに憧れて、自分のみすぼらしさを追求するという間違った方向に傾きかけましたが、憧れるのはそこじゃないだろということに気付いて今に至ります。
そんな警部(補)が作中で何度も食べていたことで有名な料理があります。
いきつけのダイナーのご主人との会話も楽しいシーンで、そこのご主人に「メニューの字、読めないのかい?」と皮肉をいわれるほどに、警部(補)が毎回注文する料理。
チリコンカンといいます。
チリコンカーン、チリコンカルネ。呼び方はいろいろ。作中の警部(補)は「チリ」とだけ読んでいます。
一般的には豆が入っていることでチリビーンズと呼ばれることも多く、日本ではこの呼び方がむしろ一般的なのではないでしょうか。
ざっくりいうと、挽肉と玉ねぎ、そして豆を炒め、唐辛子を加えて煮たものです。
この部分が概ね共通で、味付けや追加の食材などは結構様々で、地域、または各家庭でいろいろなバリエーションが作られています。
「チリ・コン・カン(カーン)」はスペイン語の「chile con carne」で、わかりやすい英語にすると「chili with meat」肉の入った唐辛子料理といったところでしょうか。
いかにも中南米の香り漂うこの料理、やはり、発祥はメキシコやテキサス州のあたりということで、米国ではかなりポピュラーな料理のようです。
刑事コロンボが登場して人気となっていった頃の日本ではあまり馴染みのない料理でしたので、視聴者は「コロンボは一体何を食べているんだ」と気になってしょうがありませんでした。
私がコロンボに夢中になった時期はすでに平成ではあったけれど、それでもあまり情報のない料理であることには変わりなく、いつかあれが食べたい、コロンボのように軽口を叩きながらあれを食べたい、ずーっと思っていました。
ネットに情報が溢れる昨今、やっとアレの正体が判明すると、自分で作ってちょくちょく食べるようになりました。
小洒落たお店に出入りしないからなのか、未だに外食でたべたことはないけれど。
今回ダイエットをしている中でふと考えると、これはダイエットにピッタリの料理だということで、ダイエット中も何回か食べています。
辛い料理でもあり、パンやトルティーヤ、はては白米と組み合わせると最高なのですが、そういうわけにはいかないので、サラダと合わせたり、レタスに乗っけたりして食べています。
今回は、恵方巻きに続いて私のつたない料理です
チリコンカンを作りましょう
まずは玉ねぎのみじん切りを炒めます。
みじん切りにしてはひと欠けがでかいというツッコミはなしで願います。
むしろこのくらいのほうが食感があってよいですよ。
最後煮込むと焦げ付きやすいので、できるだけコート加工の鍋・フライパンを使ってください。
玉ねぎが透き通るくらいに炒めた後で、一度玉ねぎを取り出します。
その後、挽肉、今回は合い挽きを炒めます。
玉ねぎを一度取り出したのは、火が通り過ぎると溶けて食感がなくなってしまうからで、トロトロが好きな方は、そのまま肉を投入しても良いと思います。
そこはお好みで。
ある程度挽肉に火が通ってきたら、先程の玉ねぎを投入。
続いて他の具材を投入して、さらに炒めます。
今回使用したのは、肉と玉ねぎ以外にはこれだけ。
セブン-イレブンで購入した冷凍のマッシュルーム。
税込み¥127。
何を入れるかは、それこそお好みで。
個人的にはしめじ、ひらたけ、エリンギなど、きのこ類との相性が良いと感じます。
あえて代表的なしいたけを書かないのは大嫌いだから。
お金持ちの方は松茸でも。
でも最後に入れる唐辛子で香りが飛んじゃうので勿体無いです。
ピンぼけです。すいません。
撮影しながら料理するの難しいですね。一人でやってます。
カットトマトの缶詰を投入します。
中身だけですよ、勿論。
ここまで水分を投入していませんが、玉ねぎや野菜から水分が出ますし、この缶詰投入時に中に少しトマトが残りますので、それを水ですすいでそのまま投入するくらいの水分量で大丈夫です。
あまりシャビシャビすると、スープになってしまいます。
使用したトマト缶です。
業務スーパーで購入しました。
カットトマトを使用することが多いですが、ホールトマトでも大丈夫です。
その場合は包丁で叩いて細かくしてください。
叩く細かさで、トマト自体の食感が調節できます。
トマトそのものが好きな人は大きめでも良いでしょう。
忘れていました。味付けをしなければいけません。
今回はこの3種類+チリペッパー。
おなじみコンソメと創味シャンタン、そしてカレー粉。
カレー粉はカレー粉です。
間違っても市販のカレールーとか入れないように。カレーが強すぎてカレーになってしまいます。
コンソメはともかくとして、シャンタンは完全に中華料理ですが、そもそも中華料理と唐辛子は相性抜群です。
実は世の中にはこのような料理に便利な「チリパウダー」という、あらかじめスパイスが美味しくブレンドされたものが存在するのですが、実は私の近所のスーパーにはなかなか売っていないのです。
ですから、今回のように自分で味付けを調整しなければなりません。
その分、既成品と違って自分の好みの味付けに出来ますので、このように中華調味料を使ったりできる楽しみもあります。
味付けする際の注意点として、後ほどのチリペッパーもそうですが、カレー粉は味がある程度整ったあとで投入してください。
スパイス系を先に入れると刺激が先に立ち、ベースの味が分からなくなります。
スパイス系調味料を入れない段階でも美味しくいただけるレベルの味に調節してください。スパイスは文字通りスパイスです。
カレー粉そのものを自分でブレンドされる方も今は少なくないですし、スパイスの種類自体は近所のスーパーなどでもいろいろ揃えられると思います。
ターメリック、クミン、ガラムマサラ等。
ですので、自身のある方は今回のような「カレー粉」ではなくて、独自のスパイスのブレンドに挑戦してみてください。
ただし、慣れない人がそれをやると、鍋いっぱいの生ゴミが出来上がるので注意してください。
スパイスのブレンドは本当に難しいです。経験者は語る。被害者の方ですが。
最後に水煮大豆を投入します。
いんげん豆でも、ひよこ豆でもレンズ豆でもなく、ただの大豆です。エスニック感はありません。
どこでも手に入りますし、一番お手軽かと思います。そこもお好みで。
これを使いました。
上部に燦然と輝く業務スーパーのロゴ。
私は普通のカレーライスのカレーを煮込むときも水煮大豆を入れます。
なぜなら大豆が好きだから。
おかげで身内は誰が作ったカレーなのかすぐわかるようになっています。
合うので試してみてください。
完成は間近です。
グツグツ煮込みます。
煮込む時間で水分量を調節してください。
水分多めがいいならば早めに上げてもいいと思います。
パンやトルティーヤに乗っけたり挟んだりする場合は、水分飛ばさないとビッチャビチャになりますので、注意してください。
基本的にこの料理にとろみ成分はありません。
最後の煮込みの段階で、チリペッパー。
本日の主役。
これを入れないとただの挽肉煮込みです。
ただし、先にも書きましたが最後に入れてください。
味が分からなくなります。
また、少量で結構辛くなりますので、少しずつ、味見をしながら入れましょう。
食べる人が何人かいて、それぞれ辛さへの対応力が違う場合は、料理中にいれるチリペッパーの量は最低限にしておいて、食べる時にそれぞれふりかけたほうが良いと思います。
その場合はタバスコでも代用出来るかと思います。
完成です。
相変わらず私の料理は映えません。
私はご飯もパンも今は食べないので、サラダと一緒に食べます。
スーパーのカット野菜を盛り付けただけ。
トッピングは温泉卵。チーズも合います。
とっても美味しく頂きました。
画像でお分かりのように数人分作ったのですが、みんなに美味しく食べてもらいました。
この完成の写真の量で十分お腹いっぱいになります。私はお代わりしましたが。
でもあまり肥満成分は入っていないので割と気にせず食べても良いんじゃないでしょうか。
勿論、動けなくなるほど食べては駄目ですし、他の余計なものは食べては駄目ですが。実際私はこの翌日も体重はちゃんと減っています。
ダイエットとか気にしない人は、これをそのままベースにして、とろみをつけて食べるのも美味しいです。
要は、カレーとかシチューとかに転用する訳です。
その際は、味付けの段階で市販のルーを使うのもありです。
勿論、小麦粉と自作ブレンドの調味料もありです。
私はダイエットしていない頃は、これにシチューのルーやカレールーを入れて煮込んでいました。
おまけ:残ったチリコンカンでスープを作る
大量に作ったので少し余りました。
これをアレンジして晩ごはんを作ります。(チリコンカンはお昼ご飯で食べました。)
余ったチリコンカン。
ほんとに少し、茶碗いっぱいもありません。
それだけみんな食べてくれたということで嬉しい限り。
ここに豆乳を投入。
他に言葉がないんです。
しょうがないんです。
「牛乳を投入」でもいいです。
材料はもう火が通ってますので、煮込むと言うよりも温める感じで火にかけます。
写真がありませんが、熱くなってきたら、最後に溶き卵を流し込んで軽く混ぜます。
卵とじではないので弱火~中火でゆっくりと、カルボナーラ作る感じで。
卵があまり固まらないように。
器に盛る前にナチュラルチーズをひとつまみ入れて、溶けてきたら完成です。
味付けはチリコンカンのベースで十分なのですが、物足りない人はお好みで足してください。
塩や上述のコンソメ、シャンタンで良いと思います。
個人的にはチリコンカンよりこっちのほうが美味しかった。
美味しくて簡単で、ダイエットに最適で挙げ句に刑事コロンボの気分にもなれる最高の料理でした。
2021年大豆ミート低カロリーバージョンを作りました
大豆を使った代替肉を使用してさらなる低カロリーチリを作ってみました。
その名も「チリ・ビン・ビン」
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