JCBカードの再発行手続きを装ったフィッシングサイト誘導詐欺メール
受信日時 : 2020年11月11日
送信者 :JCB Webmaster<mail@qa.jcb.co.jp>
件名 : カード再発行受付完了のお知らせ
本文 :
このたびは会員専用WEBサービス「MyJCB」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
カード再発行のお手続きを承りました。再発行には所定の審査をさせていただく場合がございます。
再発行受付対象カード : ●GIANTS G?PoJCBカード
【新しいカードについて】
?新しいカード番号でカードを再発行します。
?通信販売、オンラインショッピング等で加盟店にカード番号を登録されている場合は、原則お客様自身で確認、変更のお手続きをお願いします。
?電子マネー機能が搭載されている場合、残金を使い切ってから旧カードを破棄してください。
?新しいカードは申し込み完了から約3営業日後に発送します。
※処理内容により発送日が異なる場合があります。
【旧カードの破棄について】
?新しいカードの受け取り後、旧カードの磁気部分およびICチップ(ICカードの場合)にハサミで切込みを入れ、破棄してください。
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※本メールに心当たりのない方は、下の問い合わせ先までご連絡ください。
※本メールの送信アドレスは自動送信専用です。直接返信されても対応はできません。
<本件に関するお問い合わせ>
354または355から始まるカードをお持ちの方
JCBインフォメーションセンター
https://my-jcb.yajutongyi.com/iss-pc/member/user_manage/regist_id/index.html
357または358から始まるカードをお持ちの方
JCBデビットカードデスク
https://my-jcb.yajutongyi.com/iss-pc/member/user_manage/regist_id/index.html
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JCBカードのフリをした詐欺メールです。
JCBを装うものは結構な頻度で受信しますが、カードの再発行ですよというタイプのものは初めて受け取りました。
結局は最後のリンクから登録画面に誘い出す手口は同じです。
メールの作りは今までの定番メールよりも雑な感じがします。
おそらくは、やはり中国からの発信のようで、メールソースからもそれはわかるのですが、文章内にも中国っぽさがでています。
メールのキャプチャ画像を見ていただくとわかりますが、ところどころ中国語フォントが使われています。
テキストとして入力した上の文章では、日本語フォントに変換されてしまいますが、画像では確認できます。
所定の「所」や手続き「続」など、日本語に似ていますが、若干違います。
また、おそらくその事も含めての文字化けかと思いますが、文章内に謎の「?」や「●」があります。
まともな企業のメールではありえない話です。
さらに(詐欺にとっては)いちばん大事な最後のリンク先。
普通こういう場合、詐欺サイトを偽装するために、本当にリンクするURLアドレスとは別に、文章内では本物らしいURLアドレスを書いておくものですが、なんと、堂々と詐欺サイトのリンク先をそのまま貼り付けています。
さらに、上の「JCBインフォーメーションセンター」と「JCBデビッドカードデスク」で、問い合わせ内容も問い合わせ先も違うはずなのに、全く同じリンク先。
長々とツッコミどころを書きましたが、そんなところをいじくるまでもなく、こんなメールは相手にしないようにしてください。
実際のカード利用者の不安を煽ったり、カードに無関係の人の疑心暗鬼を誘ったりするのが狙いです。
もしも、もしも、どうしても確認したいのであれば、メールを閉じてから検索サイトでJCBのホームページを検索してから、直接お問い合わせメールなり、直接電話するなり、あるいは時間があるならわざわざ店舗に出向いて聞いてください。
そこまでする必要もなく、削除して無視すれば済む話ですが。