ETC利用照会サービスを装ったフィッシング詐欺メール
受信日時 : 2022年3月20日
送信者 :etc-meisai.jp <etc-contact@bcwffju.cn>
件名 : 重要なお知らせシステム停止の重要情報(ETC利用照会サービス)
本文 :
平素よりETC利用照会サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
本サービスはサーバーメンテナンスのため、次のとおりシステムを停止させていただきます。システム停止期間中はすべてのサービスがご利用できません。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
[利用停止期間]
2022年4月1日(金)0時 ~ 8時頃(予定)
[利用を停止するサービス]
インターネットでご提供しているすべてのサービス(ETC利用証明書発行、ETC利用証明書明細確認)
引き続きサービスをご利用いただきたい場合は、下記リンクより詳細をご確認ください。
→ご変更はこちらから
ご不便とご心配をおかけしまして誠に申し訳ございませんが、
何とぞご理解賜りたくお願い申しあげます。
※上記期間中であってもETCでのご走行には、影響ありません。
※サービス再開後、数時間は、ETC利用証明書の発行に通常より時間を要することがあります。
※次のサービスについても、上記期間中にインターネットでご提供しているすべてのサービスのご利用を停止させていただきます。
※こちらのメールは送信専用メールアドレスから配信されております。
こちらのメールに返信いただきましても、返答できませんのでご了承ください。※このメールに心当たりのないかたは、恐れ入りますがETCウェブサイトよりお問い合わせください。■ETC利用照会サービス事務局
年中無休 9:00~18:00 ナビダイヤル 0570-001069 (ナビダイヤルがご利用いただけないお客さま 045-477-1262)
最近増えてきている「ETC利用照会サービス」の名を使ったフィッシング詐欺メールです。
今回は新たな文面のパターンですが、いささか、というか、かなり意味のわからない内容になっています。
よくある日本語がおかしなことになっているという意味での意味がわからないではなく、文章はきちんとしているのに言っている意味がわからないという、本当の意味での意味がわからない。
こういったフィッシング詐欺メールの定番としては、不正アクセスや登録情報の不備を理由にして、アカウントの利用停止をちらつかせ、確認や修正をしようとするメール受信者をリンク先へと誘導するのが普通です。
ところが今回のメールは「サーバーメンテナンスによる停止のお知らせ」
つまり、個人のアカウントの不備ではなくて、通常よく行われるはずのサーバーメンテナンスによる時間を区切った上での利用制限。
「サーバーメンテナンスをしている間はサービスを利用できません」
これは今のネット社会では多くの人が実際に目にしたことがあるのではないでしょうか?
この場合、普通、利用者がするべきことはありません。メンテナンスが終わるのを待つ以外ないのです。
ところがこのメール、その後に、
「引き続きサービスをご利用いただきたい場合は、下記リンクより詳細をご確認ください」
と、リンク先へ誘導しています。
?????
リンク先へ行くと、リンク先で何かするとサーバーメンテナンス中でもサービスが受けられるとでも言うのでしょうか?聞いたことのない特別待遇です。
おそらくどこかの本物メールを切り貼りしてこんな変なことになってしまったのでしょう。
でもついつい引っかかる人もいるのでしょう。
おそらくですが、そもそもこの上の文章が何を言っているのかわからない、なんていう人は違和感すら抱かないのかもしれません。
そんな人もこの下の文をきちんと読んでおいてください。大事なことが書いてあります。
↓↓↓ !以下重要! ↓↓↓
とにかく、重要なことは本物であるか偽物であるかの判断以前の問題として、メールに書かれているアドレスやリンク先で個人情報を入力したり、ログインを試みたりしてはいけないということです。
もしも実際にアカウントを持っていて、メールの内容に心当たりがあったり、不安になったりする場合でも、一旦メールを閉じて下さい。
アカウントを持っているのであれば、通常のログイン方法なり、連絡先を知っているはずです。もし忘れてしまっている場合は、グーグル等の検索サイトなどを利用して連絡先を確認して下さい。
そして、普段ログインを行っている方法でログインするなり、サポートに連絡するなりして下さい。
本物であろうがなかろうが、絶対にメールのリンク先でログインはしないこと
それさえ守っていれば最低限の被害は防げます。面倒でも習慣づけて下さい。