もう2週間ほど運動をしていない。
昨年、2019年秋頃からほぼ欠かさず週3ペースでトレーニングを続けていたのですが、今月に入ってからはまともに体を動かしていません。
今月始めのジョギング中に膝を痛めてしまったことも原因の一つではありますが、それ以外にも厄介なことになりました。
痛風が出ました。
過去に何度もこのブログで私の痛風事情に触れてきました。
最後の痛風の記事で、尿酸値が落ち着いたことを受けて再び尿酸降下薬の「フェブリク」の服用を中止したことを書きました。
結果、再び尿酸値が上がりだし、めでたく(もちろん皮肉です、めでたいわけはありません)痛風を発症いたしました。
実は、このときの痛風の発症は2020年9月。そう今(11月)より2ヶ月も前のことです。
なのに、なぜまだ運動を控えているのか。
それは、先週またまた痛風を発症してしまったからです。
正直、ここまで短いスパンで発作が出たことは今まで経験がない。しかも最近のは「フェブリク」服用中です。
ショックが半端ない。
痛風発作(1年ぶり5度目&2ヶ月ぶり6度目)までの経緯
前回の記事で、フェブリクを止めて次回の検査で様子を見ることになったと書きました。そして迎えた8月の血液検査。それはもう、ものの見事に尿酸値が上昇していました。
20年6月 | 20年8月 | |
尿酸値 | 5.7 | 7.7 |
痛風の危険領域に足を突っ込んでいます。文字通り足を突っ込んでいます。
薬の服用を止めてからわずか2ヶ月でこの上昇です。
もちろん、この時主治医の先生から今後の服用について話し合いました。話し合いというか、以下のような内容の会話。
先生「尿酸値がまた上がっていますが、時期的にも(猛暑の8月)脱水の影響があるのかもしれない」
私「水を飲んでいる意識はあるのですが、あと、前回も薬を止めた直後の10月に発作が出ています」
先生「どうします?(私を凝視)」
私「どうしましょう?」
先生の心の声「自分で選んでね(私を凝視)」
私「(やっぱりできれば薬は止めたい)もう1回様子を見ます」
結果、処方を見送り、そして
痛風「やあ、お久しぶり」
お久しぶりじゃないんですよ、痛いんですよ。
足も痛いけど、足以上に心が痛いんですよ今回は。もちろん、痛風はしゃべりませんけど。
右足の指に来ました。
薬飲んどけばよかったかなあ~と心底後悔しました。
で、結局整形外科で痛み止めをもらいます。痛風持ちの方はよくご存知だと思いますが、痛風発症中は尿酸降下薬を飲めません。そのメカニズムはうまく説明できませんが、発作中に服用すると症状がひどくなることがあるようです。ですから、普通は痛みがなくなってから、改めて尿酸降下薬を服用することになります。
このときも同様で、9月に痛風発症。10月の定期受診時に再び、いや三たびフェブリクを処方されました。
それからおよそ1週間ちょっと。
フェブリクを服用し続けていたところで来ました。また、右足です。手で言うと小指の方。一番ちっちゃい指の方。タンスの角にぶつける指。
知らないうちにタンスの角にぶつけていた痛みだったらどんなに良かっただろう。
でも、痛風持ちにはわかるんです。これが痛風かそうでないか。これはもう、まごうことなき痛風です。
で、今回は今までの中では割と軽めの痛みだったのと、ロキソニンとロキソニンテープの予備が少しあったので、もう通院しないで治療しました。
当然その間、フェブリクの服用は中止しました。
そして発症から1週間後の今現在、症状は消えました。
症状は消えましたが、まだ、激しい運動はちょっと控えている状態です。これがこの記事の最初の話の理由です。
今回の発作については、フェブリクの服用再開からまだ1週間ほどだったこともあり、まだ尿酸値が十分に下がりきっていなかった可能性があります。ちなみに、フェブリクの服用再開を決定した前回10月の尿酸値は「7.0」でした。
尿酸値「7.0」は高めな数値ではありますが、一応基準の範囲には収まってはいます。
しかし、それでも発症しました。
前回のがまだ完治していなかったんでしょうか。
もうなんだかよくわかりません。何度も発症しているうちに腎臓が壊れてしまいそうで怖いです。腎機能の異常はまだ見られませんが。
痛風発症前半年間の食生活
このブログでも、痛風の原因に食事が占める割合など軽微なものであると、さんざん書いてきましたが、さてここで、私のここ半年間の食生活を振り返ってみましょう。
なにしろ、春からカロリーコントロールを始めてというもの、食生活のすべてを記録しているので。
朝食
まず、朝食については特に問題はないでしょう。
ほぼ毎日、「1本満足プロテイン」などの機能性栄養食品か、グラノーラなどのシリアルを食べています。ほぼ、99%。というか、今記録を確認したら、ほんとに毎日だった。「100%」。例外なし。
それ以外になにか食べるとしても、ホントにちょっと足す程度。カップスープ、コーヒー、スナック菓子少量など。ここに問題があるとは思えません。
そもそも、朝食のカロリー自体が400kcalを超えることがこの半年間ありませんので、プリン体の過剰摂取になるような事例がありません。
夕食
昼食をとばして夕食を見ましょう。
ここもおそらく問題はないと思います。まず第一に、夕食についてはカロリーの最終調整みたいな感じになっていますので、だいたい多くても500kcal以内。朝昼の食事量が少なかったときはもうちょっと食べるときもありますが、それでも600kcal台であり、そもそもの摂取量がそんなに多くありません。
また、サラダ、鶏肉などが中心です。特に、7月~9月頃の間を見返しても、プロテイン、サラダ、チキンのヘビーローテーションと化しています。ここにも尿酸値上昇の原因があるとは考えられません。
昼食
あとは、1日の中で最もメニューのバリエーションが多くなる昼食です。
とはいっても、ほぼレトルト&冷凍食品&インスタント食品ばかりの生活なので、だいたい決まった献立にはなるのですが。
お昼ごはんの検証の前に、まず、プリン体が多く含まれるとされる食品を確認してみましょう。
以下のリンクに、「公益財団法人 痛風・尿酸財団」のサイトに食品のプリン体含有量一覧表があります。
https://www.tufu.or.jp/pdf/purine_food.pdf
数値はもちろん、少ないほうが良いのですが、概ね200mgを超えるようなものがプリン体が多いとされているようです。
そこで、プリン体含有量が食品100g中に200mgを超えるものをピックアップしていきます。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
ありません。
ない。
プリン体含有量が多い食品、食べてない。
あ、唯一、引っかかりそうなものがありました。エビを食べていました。エビ料理大好きです。
カウントしてみます。
エビフライ(スーパーのお惣菜、1本100円くらいの一般的なもの。)7回
エビチリ(中華名菜の半調理品)6回
モスの菜摘エビかつ2回
エビ入り春巻(プリマハム絶品点心)3回
海老カツ(スーパーのお惣菜)1回
たったこれだけ。半年間、200回近い食事回数のなかでたったこれだけ。そして、カロリー制限しているので1回の量はそもそもそんなに多くないのです。エビフライなら1食で2~3本程度。ジャンボエビフライじゃないですよ。スーパーのあのちっちゃいヤツ。
それ以外についても、あまり思い当たるフシがありません。
魚もレバーも食べてませんし、椎茸は大嫌いです。
あと、気になるものと言えばラーメンでしょうか。インスタントラーメンです。特に魚介ダシでとったスープは濃縮されている分、プリン体が多く含まれるという話があります。
たしかにカップラーメンはちょくちょく食べます。ダイエット中ですが、私のダイエット生活ではラーメンをよく食べます。スープもよく飲みます。たった今カウントしたら42回ラーメンを食べていました。週に1~2回くらいの割合でしょうか。スープは飲み干すタイプです。
プリン体は水に溶け出す性質を持っているらしく、どうしても出汁などで肉・魚類などを使っていると、そのスープ自体のプリン体も多くなってしまうようです。
ただ、言い訳するわけではありませんが、食べているのはほぼカップラーメン。400kcal未満のものというルールを決めて食べています。
もちろん、プリン体とカロリー量は直接関係ありませんが、食べる量が少なければ少ないほど影響は少ないに決まっています。しかも週2回程度ですよ。1週間、21回の食事のうちのたった2回のインスタントラーメン。
ああ、でも11月の献立を確認したら、ラーメン多かった。
先週ラーメンばかり食べていた。10月下旬から11月上旬にかけてラーメン率が異様に高い。寒くなってラーメンが美味しい季節になってしまったから。
ひょっとしてこれがトリガーになってしまったのだろうか?
ラーメン止めたほうがよいのですか。
お酒飲まないつまんない男です
そもそも、私はお酒を「全く」飲みません。
家で晩酌もしなければ、飲み会に出かけることもありません。
下戸ではないですが、そんなに美味しいとも思わないし、酔った状態を気持ちいいとも思わないので、自分からすすんで飲むことはありません。
すくなくともこの半年間でアルコールを口にしたことは1度もありません。
痛風の時に診てもらった整形外科の先生も、普段お世話になっている内科の先生も、痛風がでると決まって「お酒飲みますか?」と聞いてきます。
それほど、痛風と飲酒の因果関係は深いのでしょう。
でも私は飲酒の習慣がないのです。「0」なのです。
そして無条件降伏
さあ、もうお手上げです。
白旗です。
もともと120kgあった体重はもうすぐ70kgを切りそうです。体重を50kg減らしました。体脂肪率も15%が出るようになり、すっかり体格的には普通の人になりました。背は平均よりちょっと低いけど。ほっといてください。背が低いのは痛風に関係ありません。
運動も習慣になりました。1日おきに体を動かしています。胸筋もピクピクできるようになりました。
お酒は飲みません。全く飲みません。
ちなみに、最高で324に達した中性脂肪は前回の検査で71に、最高257だったLDL(悪玉コレステロール)は101までさがりました。
きちんとした食生活と運動のおかげです。
が、しかし、それでもなお、プリン体は私に牙を向いてきます。
どうしろというのでしょう。
痛風治療で通院した際に先生に聞きました。上のような内容、つまり、食事管理をして、運動をして、ダイエットもして、でもやっぱりダメなものはダメなのですか?
すぐに返ってきた返事は前述の「お酒飲みますか?」です。
「全く飲みません」
力強く返事をした私に先生はぼそっと、誰に言うでもなくつぶやくのでした。
「体質だねぇ」
眉をハの字にして優しく私に微笑む看護師サン。
負けたのだ。
私は負けたのだ。
WITHコロナではない。WITHプリン体として生きていくのだ。
おもえば父も亡くなる直前まで尿酸降下薬を飲んでいた。じいちゃんも痛風出てたなあ。
そんなところ似なくてもいいのに。
結局、何回にも渡って続いたこの痛風レポートはバッドエンドを迎えそうです。
エピローグ
実はこの、そんなにたくさんの人が見てくれているわけでもないこのブログですが、その中でも痛風の記事はわりと多くの方が訪れてくれています。それだけ痛風に悩んでいらっしゃる方が多いということなのでしょう。
その方たちにこんな結末を告げるのは大変残念ですが、世の中、どうにもならないことはあるようです。
おそらく、私の痛風は体質由来のものでしょう。ここまでやって改善しないのだから。
でも、だからといってやけくそでエビ・カニパーティをやったりはしません。今まで通り粛々と管理を続けます。
それはダイエット中だからということもありますが、ひょっとしたらこの先良くなることもあるかもしれない。
コレステロールのように、結果がでていることもあるわけですから、どうなるかはまだわからない。
実際に、食事管理でコントロールできる部分など、痛風のほんの一部分でしかないのかもしれませんが、当然個人差もあるでしょう。
それで完治する人もたくさんいるかもしれません。
ですから、とりあえず、食事管理、運動など、やったほうが良いとされることはひとまずやってみて、その後のことはそれから考えましょう。
私はとりあえず、来週くらいからまた、フェブリクを飲み始めます。
そして、検査の度に「さあ、次はどうすっかな?」と苦々しく思うとします。
終わらないですよ。この痛風コーナー。
続く。きっと。