とある人材サービス会社が「2021年度版小中学生の就きたい仕事ランキング」を発表しました。以下の通りです。
順位 | 小中学生 男子 |
---|---|
1 | 動画投稿者 |
2 | サッカー選手 |
3 | ゲームクリエイター |
4 | 野球選手 |
4 | 警察官・刑事 |
4 | エンジニア・ブログラマー |
7 | 運転手 |
8 | 公務員 |
9 | 学者・研究者 |
10 | 医者 |
1位に動画投稿者、いわゆるYoutuberですね。これは時代を反映していると思います。また、2位のサッカー選手や4位の野球選手も時代を超えて根強い人気です。
今回注目するのは3位のゲームクリエイター。これもまた最近ではランキングの常連で、前年度の10位から更に順位を上げています。ゲームの様相はファミコン時代から高画質ゲーム全盛の時代を過ぎて今はスマホゲームが主流なのでしょうか。ゲームクリエイターになりたいという子どもたちがどの辺りのゲームをさして言っているのかはちょっと興味深いところです。
いずれにせよ、ゲームを職業として扱う仕事のなかでも、ゲームクリエイターはいわばその頂点なのかもしれません。自分たちが楽しんだゲームを実際に作っている人たちに、子供たちが憧れるのは当然でしょうね。
ランキングには入っていませんが、最近ではプロゲーマーやストリーマーなんてのも職業として成立しています。オッサンの管理人としては、まさか「ゲームをプレイする側」の人が職業として成り立つ時代が来るとは思いもしませんでした。
他にもゲームに関係する職業はいろいろありますが、消費者側に最も近いのは「ゲームセンターの従業員」と「ゲームショップの店員」でしょうか。
ゲームショップ自体はゲームソフトの形態そのものの変化もあり、一部レトロ中古を扱う店舗以外はほぼ絶滅状態に近いですが、ゲームセンターは昔の暗いイメージからは完全に脱却して、キャラクターのアンテナショップ的な側面や、プライズ中心の店舗など、独自の発展をしています。
昨今、コロナ禍で苦戦を強いられているようですが、収束後にはまた元気に息を吹き替えしてくれるでしょう。
さて、「作る人」「売る人」「遊ぶ人」それぞれが職業として成立するちょっと変わったゲーム業界。
そんなゲーム業界に、かつて私もお世話になりました。
もちろん小中学生のあこがれ「ゲームクリエイター」ではありません。
「プロゲーマー」なんてのは昔はなかった(兼業プロゲーマーは一部存在)のでそれでもありません。
「ようするにゲーセンの店員かゲームショップの店員でしょ?」
一部は正解です。ゲームセンターの店員はやったことあります。店長もやったことあります。
でも、このブログでこれから紹介していくのはそれではありません。もっとニッチなジャンルです。
いえ、業界的にはかつてピュラーな仕事だったと思うのですが、エンドユーザーにはほとんど馴染みのない仕事です。華やかさからはかけ離れたお仕事。
それは「営業」
「作る人」と「遊ぶ人」をつなぐのはいわゆる「売る人」ですが、実は「作る人」と「売る人」の間にも、もうワンステップ入ります。「売る人」に「売る人」です。
メーカーの営業さんはほとんどこの形ですから、いちいち説明する必要もないでしょう。例えば家庭用のゲームはメーカーの営業が販売店にゲームを売ります。それを消費者が買います。
業務用のゲーム機もまたメーカーの営業がゲームセンターにゲームを売ります。それを消費者が遊びます。
ただ、業務用ゲームの場合は非常に高価なものも多いため販売以外にも「リース」という形が多くとられます。「レンタル」です。貸すわけですね。営業車や事務機器なんかだと多い形態です。馴染みのある方も多いでしょう。ゲームもあの形の商形態があるのです。
ゲーム機を店舗に貸してリース料(契約により様々)をもらいます。当然メンテナンスなどの保守管理や設置、撤去も請け負います。
私がいた会社は、当時は直営店の他にこういったリース契約の店舗を数多く抱えていました(今はすでに撤退)。ですから、直営店のバックアップを行いながら、営業して契約をとり、ゲームの保守管理をするという仕事をしていたのです。
もうなんといいましょうか、ゲーム業界のヒエラルキーの多分一番下。
ちょっと前にも触れたとおり、直営店で店員として働いたこともあるのですが、実はこの「営業」の時代が一番楽しい思い出がいっぱいです。楽しいと言っても「楽」という意味ではないですよ。どちらかというと体力的にはきつい。「キツ楽しい」「辛(つら)楽しい」
そんないにしえの(おおげさ)ゲームのお仕事を少しずつご紹介していいこうと思います。