マコトシヤカなサウスポー

与田監督のハンガーを見つめるペンギン
ダイエット120kg→65kg 39%→13% 目標達成

選手スタッフの皆さんお疲れさまでした

2020年のプロ野球シーズンが終わりました。

実際には今はポストシーズンの真っ只中なわけですが、愛する中日ドラゴンズのシーズンは終わってしまいました。

久しぶりのAクラスになったのにクライマックスシリーズがないというジレンマ。

それでも、やっぱりAクラスとか勝ち越しは心地よいですね。

優勝しなければ意味がないとはいえ、順位が上に行くということはそれだけ勝っているということですから、気分が良くないはずがない。

終わってみればいくらか良いシーズンでした。

それにしても、与田監督ほどシーズン中にファンの評価がくるくるした監督も珍しいのではないでしょうか?
それとも、単に昔と違ってSNSが発達したために、そういった声が目立つようになっただけなのでしょうか?
みなさん手首痛めていませんか?

シーズン中、随分な言われ方をしていたような気がするのですが、終わってみれば名監督扱いまで行かずとも、ようやっとる監督として褒め称える意見が多いようです。

私ですか?

私のようなしょうもない人間はもうひたすら、ただただ、選手スタッフの皆さんを静かに応援するだけです。

七夕事件とお前騒動

与田監督の評価云々でいえば、今年のピークはやはり「代打三ツ間」でしょう。

たぶん、チームが絶好調で順位も上の方であれば、ただの可愛い珍プレーとして捉えられたのでしょう。

でも、不幸にも暗黒時代(と言われている)の真っ只中、やはり今年もなのか?と不安な中で起こってしまったがゆえに、ファンや関係者からボコボコに批判されてしまいました。

でも結局、最終的に結果が良ければ、「そんなこともあったな」な感じで落ち着いてしまっていますね。そんなもんです。

そこで、去年の「そんなこともあったな」を覚えていらっしゃるでしょうか。

「お前騒動」といわれるあのドタバタ劇。

与田監督が、応援歌の歌詞の中で選手を「お前」と呼んでいることに苦言を呈した(とされる)件。

普段、東海地方以外では存在してないんじゃないかとすら思えるほど扱いの小さなドラゴンズが、全国のマスコミ各社各局で連日扱われるという、優勝したときでもなかったくらいの騒ぎっぷりでした。

個人的には「お前」云々については色々あるのですが、そんなことはこの際どうでも良いのです。

この件が世間を賑わせている頃、私はちょっと違うところが気になって気になって仕方がなかったのです。

正確には、この問題が起こる前から気になっていたというのが正解です。

それは、この件の元になったピンクレディーのヒット曲「サウスポー」について。

ひとまず応援歌そのものではなく、この原曲サウスポーについて説明します。

この曲は1978年(昭和53年)に発表された、当時、それはそれは国民的人気歌手のピンクレディーが歌った大ヒット曲です。

娯楽に選択肢がそれほどないその時代、ピンクレディー人気は凄まじく、時代を比較するときにありがちな質問「今でいうと誰?」が成立しないほどの大人気と言っても言い過ぎではないでしょう。

お若い方でピンと来ない方は、試しに40代後半~60歳くらいの人に聞いてみてください。多くの人が、たぶん、歌詞を見ないで歌えてしまうと思います。

私もアラフィフなので、まさにブームど真ん中世代。小学校の頃でしたが、休み時間には女子たちが教壇の前でピンクレディーの歌を振り付きで歌って楽しんでいた時代です。

それほどまでに、記憶に刻み込まれているからこそ、この「応援歌のサウスポー」には拭いきれない違和感があったのです。

「お前」のことではないですよ。そこはどうでもいいです。今回は。

引っかかっているのは1点。

これ、ピッチャー目線の歌だよな?

そうです。このピンクレディーの「サウスポー」は左投手が打者を抑える歌なのです。

歌詞をご紹介したいのですが、載っけてしまうと料金が発生してしまうといけないので、確認したい方は「サウスポー 歌詞」でググってみてください。一番上に出てきます。

でも、その内容をご存じない方のためにざっと説明しますと、

背番号1をつけた、一本足打法のスーパースターを打席に迎えたサウスポーが、ベンチからの敬遠の指示に逆らって勝負を挑み、魔球を投げ込んできりきりまいさせる、という内容です。
さらに、やはりそこは歌謡曲、投手は女性の設定のようです。

このような内容の曲です。

そして、大ヒットした曲で誰もが(その世代の人は)知っている。

そんな曲が何故、「攻撃時の応援歌」に使われているのか?

応援歌って、攻撃時ですよね。守備のとき歌わないですよね。

さあ、これから大攻勢だ、ヒットだタイムリーだホームランだ、というタイミングで、この曲でよいのだろうか。

これがずっと気になっていたのです。

「お前騒動」のずっと前から。

高校野球の応援歌でもちょこちょこと使われるようになっているようですが、不思議でしょうがなかったのです。

なんで「サウスポー」なの?ピッチャー応援してるの?

もちろん相手チームを応援してるはずもなく、おそらくこれを最初に始めた人は、ただ単に曲調や「サウスポー」とう曲名からくる「野球の曲」というイメージから採用したのではないかという気がします。

もちろん、私のような偏屈な意見を一発で黙らさる返事はあります。

「だって、歌詞を変えてるじゃん」

そう言われればもう返す言葉もないわけです。あくまでもこちらは記憶のイメージの問題なので。

でもね、やっぱり「サウスポー」はピッチャーの歌なんですよ。

最初にこれ考えた人は、「縁起悪そうだよね」とか思わなかったんでしょうか。アスリートとか縁起担ぐ選手も多いですし、その辺り気にならなかったのでしょうか。

ちなみに、中日ドラゴンズの応援歌にこの曲を使い始めたのは2014年だそうですが、御存知の通り、昨年の2019年に使用が見合わせられました。つまり、2014年から2019年までこの応援歌が使われておりました。

なにか思いませんか。2014年から2019年。谷繁監督初年度から森監督をはさんで与田監督初年度。

高木監督の2年目こそ入っていませんが、連続Bクラス、暗黒時代とピタッと重なります。

サウスポーの呪いではないのでしょうか。

特に、チャンスに弱い、満塁はピンチ、残塁天国、などと揶揄されることの多かった中日打線。原因は、さあこれからというときに、スタンドでピッチャーの応援なんかしているからだったのではないでしょうか。

それを止めたことで、今年2020年はAクラスです。

どうでしょう。

2020年新たな問題が

さて、そんなサウスポー問題も忘却の彼方に去りつつある2020年、また新たにもやもやする歌詞問題が(個人的に)発生してしまいました。

先のサウスポー問題と同じで、周囲に賛同者は見当たりません。どうも私はひねくれ者のようです。

愛知県の地元局CBC(TV・ラジオともに)のドラゴンズ試合中継のテーマソングに、今鬼滅の刃の主題歌で大ブレイクしているLiSAさんが歌う「マコトシヤカ」が使われております。

とてもキャッチーで素晴らしいですね。LiSAさんのキュートな歌声も素敵です。PVも格好いいし言うことないです。

言うことないのですよ。本当に。大好きです。この曲。

だから文句はないのです。文句はないのですが、一点だけ、どうしてもわからないことがあるのです。

私の頭が悪いだけなのかもしれませんが、いくら考えてもわからない。

「まことしやか」

辞書で調べてみてください。

昨今だと、辞書というか、ネットで調べるんでしょうね。

グーグルの検索窓に「まことしやか」って入力して見てください。最初に表示される項目になんて書いてありますか?

まことしやか - Google 検索

事実や内心を繕って本当めかす、有様・態度。

使用例として「~なうそ」

まことしやかなうそ、そんな使い方をします。

さらに、デジタル辞典のWeblioで「まことしやか」の検索結果をみてましょう。

いかにも本当らしく見せるさま。「真しやかに作り話をする」(デジタル大辞泉より)

本当ではないのにいかにも本当のように感じられるさま。真実と見せかけているさま。(Wiktionary日本語版より)

いかがでしょうか。

私の言いたいことがちょっと見えてきたのではないでしょうか。

日本語の「まことしやか」とは、本当でなないこと、事実ではないことを、いかにも本当のことのように偽っていることを表すのに使う言葉なのです。

まことしやかな噂が流れている、だとか、まことしやかに囁かれている、なんて言う言葉を聞いたことがあると思います。

日常会話の中ではなかなか使うことが少ない言葉だとは思いますが、メディアなどでは割と目や耳にすることも多いのではないでしょうか。

この場合、その話は本当ではないけれども、いかにも本当のように言われているという意味です。

それ、ホントっぽいけど、うそだからね。という意味です。

ここでテーマソングの「マコトシヤカ」を見てみましょう。

先ほどと同じように、権利の関係上、歌詞を載せませんのでググってみてください。

サウスポーから時代が40年ほど下っているからでしょうか、随分と趣が違います。

わかりやすくそのまま喋っても違和感がなさそうなサウスポーと比べると、マコトシヤカは英語・擬音語もところどころ入ってそのまま流れで読んだだけでは文章にはなりません。

でも、大まかな内容としては、「ぐずぐずしてないで、とやかくいわれようが、なんとかなるから頑張れよ」というような非常にポジティブシンキング溢れる力強いものです。
聴く人を鼓舞し励ますような内容が続きます。素晴らしいです。

そして最後に、

「むちゃくちゃな夢も」「マコトシヤカです」で締めくくります。

???

むちゃくちゃな夢もまことしやかです。

むちゃくちゃな夢も、本当のように言われているがうそ。

?????

私どこかで間違いましたか?

ここなのです。わからない箇所は。

もちろん、タイトルが「マコトシヤカ」な時点でクエッションマークついてましたけど、歌詞を見るとますますわからない。

曲中で散々ポジティブに煽っておいた挙げ句、でもね、全部うそだよ~んはひどいじゃないですか?普通。

そんな歌詞を付けるわけがないので、きっと私がどこかで間違っているのだろう、という、今、結論に至っているわけです。

でもやっぱりわからない。何度読んでもわからない。何度聞いてもわからない。まあ聞くと楽しいから良いけども。

これが中継のテーマソング。テーマソングということはつまりは応援ソングとも言えるわけで、この曲の歌詞とドラゴンズの応援ソングということを結びつけて考えると、

「ドラゴンズ頑張れ、もっとやれる、諦めるな、いけるぞ、予想なんて当たらないぞ、高みを目指そうぜ、でもね、うそだけどね」

となってしまうのですが、私の解釈では。

もうね、わからないから放置。周りに賛同者もいない。

最近私の中で「野球好きなやつ歌詞にこだわらない説」が生まれています。

ただ、幸いにして、サウスポーのときと違って今年はAクラス。マコトシヤカにならなかったので良しとします。